半藤一利さんと宮部みゆきさんの対談集『昭和の10大事件』(東京書籍)を読む。
この本は2015(平成27)年に発行された。

歴史探偵の半藤一利さんは1930(昭和5)年生まれ、ミステリー作家の宮部みゆきさんは1960(昭和35)年生まれ。
お二人は高校の同窓生(都立墨田高校、半藤さんは前身の都立七中)だそうだ。
なお、半藤さんは2021(令和3)年に他界されている。
この対談集で取り上げられた時期は、1927(昭和2)年の金融恐慌から1989(昭和64)年の宮崎勤事件まで。
昭和は戦前と戦後ではかなり違っている。
約63年間もあったのだから当然だ。
とくに興味深かった章は、9回目の「高度経済成長と事件 ~公害問題・安保騒動・新幹線開業~」だ。
高度経済成長期は経済優先で、負の面である公害問題が表面化して、日本各地の海や川が汚染されていく。
隅田川などをはじめとした東京の川は、「真っ黒のコールタールみたいで、メタンガスのようなものが湧いていました」という宮部さんの発言には驚かされる。
『昭和の10大事件』は、楽しく、興味深く、学びが多い対談集だった。
